Web 3 (ウェブスリー) はその定義も広ければ、影響も多岐に渡る。
Web 3 なんて言葉はどうでもよくて、ぼくらが関心を寄せるのは、
どんな未来がくるか?
だろう。
そこで、Web 3 によってもたらされる未来 (メリット) を5つあげ、
それぞれについてわかりやすく解説した。
どれか刺さる未来 (メリット) があれば、 その未来にワクワクしよう!
Web 3 によってもたらされる5つの未来 (メリット)

- 仮想通貨(暗号資産) のあたりまえ化
- イノベーション(技術革新) のスピードアップ
- 人材流動の活性化
- お金よりもやりがい
- 頑張る人 (成果を出す人) が報われる
1. 仮想通貨(暗号資産) のあたりまえ化
情報に敏感なツイッター界隈の人々ですら、
1割程度の人は、 仮想通貨に興味がない。(※)
- Twitterアカウントでのアンケート調べ
しかしWeb 3 には、仮想通貨 (ブロックチェーン技術) は欠かせない。
「トークンエコノミー」と各所で言われているように、
- トークン (≒仮想通貨)
- ブロックチェーン技術
といったものを主軸に、 Web 3 は展開されていく。
日本は遅れているので、 そんな風潮はないが、
海外では老舗のベンチャーキャピタル (投資会社)が、
として、続々と参入を決めているような状況なのだ。
きわめて高い確率で、 仮想通貨はあたりまえの存在になるだろう。
・・・というか、ビットコインが2009年に誕生してから、
もう13年の月日が経過した。
そういった意味では、
- すでにあたりまえの存在であり、
- 共存している
と言っていい。
法定通貨が即座に消滅したりとかはないだろうが、
仮想通貨は、その存在感を日増しにつよめていくことだろう。
仮想通貨があたりまえになることで、
- 決済が便利になって、
- サービスや経済がよりグローバル化して、
- 世界経済が発展していく
個人が儲かるとか、その次元はとっくに超越している。
仮想通貨は、 世界経済の発展にとって、
なくてはならないものなのだ。
2. イノベーション(技術革新) のスピードアップ
Web 3 の世界が、 これまでの世界 (Web 2 ) と決定的に違うのは、
という点だ。
これまでの世界は、 GoogleやApple などといった巨大企業が、
- 情報も、
- 技術も、
- 利益も、
すべてを独占し、またそれを守ろうとするように彼らは動いてきた。
しかし仮想通貨の、
- ビットコイン
- イーサリアム
などは、 彼らをあざ笑うかのように、
その技術は、さいしょからすべてオンライン上に公開されている。
新規参入者は、それらの技術を参考にしたり、
少し改良するなどして、
- カンタンに、
- スピーディーに、
あらたな技術・サービスを開発することができる。
つまり、わざわざ膨大な時間をかけて、
「車輪の再発明」をしなくて良くなったのだ。
これにより、
- 短期間にいろいろな技術・サービスが爆誕し、
- 競い合い、磨き合い、
- 今までとはくらべものにならない速度でイノベーションが起こる
だろう。
技術を公開してしまったら、 損じゃないか?!
今までの価値観で、ついそうおもってしまうが、
そうではない。
ビットコインが閉じられた技術であったなら、
そのあとにつづく、イーサリアム、リップルなどの仮想通貨は生まれなかっただろう。
つまり、仮想通貨市場はここまで拡大していなかっただろう。
ビットコインより良い技術・サービスを展開してやろう!
という技術者たちが、 ほかの仮想通貨を生み出し、
市場が活性化したからこそ、
- 1枚1円以下の価値しかなかったビットコインが、
- 1枚数百万円以上にまでなった
のだ。
もちろん、 より良い技術が生まれれば、
- ベースとなった技術は代替されたり、
- 淘汰されてしまう
かもしれない。
しかし、イーサリアムがそうであるように、
マネされることによって、
著作権で言う権利収入を得られるような仕組みの設計ができるのも、
仮想通貨ならでは。
イーサリアムのネットワーク上では、イーサリアムをもとに、
いろいろなアプリ・サービスが開発されている。
その数3000以上!
ネットワーク利用料 (手数料)としてイーサリアムが使用されるので、
- ネットワークが拡大されればされるほど (マネされればされるほど)、
- イーサリアムの価値が高まる
ような設計がされている。
こういったオープンな世界観は、
優劣の境目を必要以上にハッキリさせてしまうかもしれないいっぽうで、
- イノベーションを加速させ、
- より便利で、 よりおもしろいサービスが生まれる
ことに期待ができる。
3. 人材流動の活性化
仮想通貨の技術 (スマートコントラクト)を応用した、
がある。

2022〜2023年にかけて話題になるとおもわれるので、要チェック!
ある一定の条件を満たしたらアクション (契約等) を実行するというプログラム。
プログラムにより、自動で組織運営がおこわなれるため、
なんと・・・
社長や幹部がいない!
参加が自由なのにくわえ、匿名で参加できる。
もちろん、 脱退も自由。
日本では、
- 女性管理者がどうのこーの、
- 海外労働者がどうのこーの、
という低次元のダイバーシティで満足しているさなか・・・
Web 3 により、
のような組織が爆誕してしまった。
DAOにより、 人材流動は劇的なまでに活性化するだろう。
参加が自由なので、とうぜん、働く時間等にもしばられない。
勤務態度だって関係ない。
髪型なんてまったく関係ない。
とにかく、提示された仕事を、 ちゃんとこなせれば、
- 公正に報酬が支払われるし、
- 実績にもなる



なんと素晴らしい、 自由な働き方か!
既存の働き方を180度変える仕組みのため、
仕組みをうまく動かすための課題は山積みだが・・・
ぼくらの働き方を革新する!
であろうことには変わりはない。
もちろん、既存の会社が一気にDAO化するかと言えば、
それはないだろう。
しかし、業務の一部をDAO化するといった動きは・・・



今後かならず出てくるんだお!
4. お金よりもやりがい
カネカネカネ・・・



カネほしい!
じゃなくて、カネばかりを追い求める資本主義に、
いい加減世界が疲れはじめている。
ぼくらは、 なぜカネを追い求めるのか?
- 一部の人間、 企業が甘い汁をすすっていて、
- その他大勢は搾取されている
からである。
しかし資本主義社会である以上、 生きていくためにお金は大事だ。
お金よりもやりがい
という章タイトルにしたが、じつは執筆者本人がいちばんしっくり来ていない。



いやお金大事やろ!
・・・と、おもっている。
違う、言いたいのはそういうことじゃない。



自問自答!
- そんなにカネカネ求めなくても、
- 興味を持ったことに取り組んでいれば、
- お金が稼げる未来が来る
ということが言いたかったのだ。
それが、
と呼ばれるものだ。



ペケペケトゥーアーン!
- PLAY TO EARN (ゲームをプレイしたら稼げる )
- MOVE TO EARN (運動したら稼げる)
がすでに話題になっている。
ほかには、
- LEARN TO EARN (勉強したら稼げる)
だったり、さいきんでは、
- SLEEP TO EARN (寝たら稼げる)
- SE◯ TO EARN (SE◯したら稼げる)
なんて意味わからないコンセプトも生まれている。
“SLEEP TO EARN”以降は、
コンセプトの話題性だけな感じがイナメナイので、
一旦置いておくとして・・・
“PLAY TO EARN” “MOVE TO EARN” はすでに成功例がある。
ゲームをやってたらお金が稼げるなんて
親世代に言ったら超絶バカにされそうだが、
すでに実現されている。
YouTubeのゲーム配信もまさにそれだが、
Web 3 の世界では、
「情報を発信する」という手間、勇気さえ不要に
なった。
これは、 NFTという技術によって可能になった。
デジタルデータに、唯一性を持たせること ( 1点ものだと証明すること) ができる技術。
たとえばNFTでゲームアイテムをつくれば、
そのNFTアイテムは、ゲーム内で唯一無二のアイテムになる。
人は、
- 有限なもの
- 希少なもの
に価値やおもしろみを感じる生きものだ。
- ゲーム内に無限に存在する草木、
- ショボい回復薬、
- 延々と現れるザコ敵・・・
こういったものには価値を感じない。
RPGで、HP (ヒットポイント) が無限でやられない設定だったなら、
何もおもしろくないだろう。
マリが栗とか亀にあたったり、 マグマの中に落ちてもやられない設定だったなら、
赤い帽子をかぶったヒゲヅラのおっさんが
多種多様な風景の中を横スクロールするだけのゲームになってしまう。


おもしろくないし(逆におもしろいが)、ゲームですらない。
突き詰めれば、 人生だってそうだ。
“死なない設定”だったなら、 価値もおもしろみも感じなくなるだろう。
“死ぬ設定”だからこそ、ささいな瞬間がたいせつで、愛おしいのだ。
拡大解釈しすぎたのでゲームに話をもどすと、
- レアアイテム、
- レアキャラ、
- レア必殺技、
- レアボス・・・
などには価値を感じ、 手に入れようと夢中になる。
ましてや、
- ゲーム内にひとつしかなく、
- ほかのプレーヤーも持っていないNFTアイテム・・・



価値を感じないはずがない!
で、 NFTアイテムは、 なんと転売できる。
人が価値を感じるからこそ、それが可能だ。
Web 3 の世界では、 それはもう、夢でもなんでもなくなっている。
- 一過性のもの
- 持続性がない
とおもうかもしれない。
ぼくもそうおもうフシがあるし、
実際それが課題ではあるが、
という本質をおさえている以上、
なくならないし、いずれ課題は克服すると考えられる。
5. 頑張る人 (成果を出す人) が報われる
Web 3・・・特に、
- ブロックチェーンだったり、
- 前章で解説したNFTといった技術
は、
デジタルなものに、「所有」という概念を生み出した。
たとえばビットコインは、
デジタルの数字にしかすぎないものに、
現実の紙幣とおなじような価値を持たせることに成功した。
ブロックチェーン技術によって、
デジタルの数字 (残高) を所有できるようになった
からだ。
先述したゲーム内のNFTアイテムも同様。
これができるようになったことが画期的である。
これにより、
今の世界は、会社でも、 YouTubeでもそうだが、
コミュニティに貢献した人が搾取される構図
となっている。
たとえば会社では、
人の2倍、3倍成果を出したからと言って、
給料を2倍、3倍もらうことはできない。
人事評価で色はつくかもしれないが、
その頑張りは、おおよそ給料には反映されない。
YouTubeでは、
- 動画を何百本とあげて、
- 人気者になって、
- 1再生1円にも満たない、しぼりカスのような収益がつみかさなって、
ようやく食べていけるだけの収益を得られる。
それもこれも、どこまで行っても強者に搾取されるからだ。
しかしWeb 3 は違う。
たとえば仕事であれば、 成果に応じたトークンが与えられる。
- どの仕事で
- どういう成果を出したか
という成果を所有できる (ブロックチェーン上に記録される)。
先述した“DAO(ダオ)” で、 すでにその仕組みは動いている。
直接的に仕事をしなかったとしても、トークンを購入し、プロジェクトを支援することで、
プロジェクトが成功し、トークンの価値が高まったときにリターンを得る道もある。
株などのように、 証券口座を持たなくても、
気軽にプロジェクトに参加できる世界観もWeb 3の魅力のひとつだ。
動画配信では、
動画が閲覧されたり、シェアされるごとにトークンがもらえるなど、
より直接的なリターンを得られる世界になる。
クリエイターだけでなく、動画をシェアした側にも、
として、トークンが付与されたりするだろう。
実際に得られる利益がいくらか?
という話は無粋だ。
- 頑張る人は頑張っただけ報われるのがあたりまえで、
- コミュニティへの貢献度の大小問わず、
- コミュニティに貢献した人すべてに、
- 何らかのリターンがあり、
- みんながハッピーになる!
という世界観にワクワクする。
Webページの広告を見ることでトークンがもらえる
「Braveブラウザ」というWeb3のブラウザサービスがあるが、
こういうのを聞いて直感的に怪しいと感じてしまうのは、
強者が搾取するWeb 2 の世界に慣れすぎているから
である。
たとえばGoogleは、
- ぼくらの個人情報を活用し、
- 広告収入で稼いでいる
が、ぼくらが個人情報を提供した見返りは・・・?
そう・・・ゼロだ。
人の個人情報をつかって商売をしているのだから、
何らかのリターンがあってしかるべきなのにもかかわらず。
まるで無条件に個人情報を取得できる、
一国家であるかのような振る舞いだ。
資金提供をした株主に配当があるのとおなじように、
企業が出した利益、ましてや個人情報を活用して出した利益の一部は、本来、
である。
Web 3がそれを可能にするだろう。
Web 3 の実現に向けた課題


Web 3 に期待するいっぽうで、課題と言うか不安もある。
が、 Web3の重要なテーマのひとつだが、
この世界観に適応できない人たちもとうぜん居る。
今は、Web 2 の社会になじめない人々が、自身を、
と揶揄している。
しかし、Web 3 の社会が来れば、
今度はWeb 3の社会になじめない人々が、
「社会不適合者」ならぬ、
となるのかもしれない。
今より良い世界は、誰かにとっては今より悪い世界なのだ。
あたらしい世界で、
- どうしていいかわからない、
- 支配されているほうがラク
という層は、一定数居るもの。
一定数というか、むしろそちらの割合のほうが多いかもしれない。
Web 3 推進派たちだけでオ◯ニーしていては、
それは今より良い社会とは呼べない。
仮想通貨ひとつとっても、
自分たち世代でも怪しいのに、
ご老人が仮想通貨に触れあっている未来は、
なかなか想像に難いものがある。
Web 3 と知らずに、
Web 2 感覚で、Web 3のサービスを利用できるようになる
時が来れば、今より良い世界に一歩前進するだろう。
課題はあるが、 Web 3 にはワクワクしかない!


Web 3の立役者になりたい人は、
たとえばイーサリアム上でサービスを開発するのもいい。
ぼくのようにそこまでの器量 ・勇気・リーダーシップはなくても、
ことはできる。
ビットコイン、イーサリアムなどに誰も興味を持たなかったら、
その経済圏も技術も発展しなかっただろう。
Web 3の世界では、トークンを買って応援する1人1人が、
たとえばビットコインならビットコイン、
イーサリアムならイーサリアムという、
コミュニティの立役者
なのだ。
成長・発展が予想されるコミュニティを選んで投票 (トークン購入) すれば、
- コミュニティが繁栄したときに、トークンの価値が上がり、
- リターンが得られるという
メリットもある。
世界に取り残されつつある日本ですら、
Web 3への参入を決めた。 (まだ動きはニブいが)
- ビットコインを買えば儲かるかも?
- イーサリアムを買えば儲かるかも?
もちろん、その可能性も (大きな) 魅力のひとつには違いないが、
仮想通貨に触れてみることで、
あたらしい経済 (岸田政権的に言うとあたらしい資本主義?)の誕生
に、ワクワクしよう。



ホイジャーマタ!
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