【要注目!】NFTの次に来るもの[soulboundトークン]とは?

【要注目!】NFTの次に来るもの[soulbound トークン]とは?

Web3.0 (ウェブスリー)には、
既存の社会を大きく変えるほどのパワーがあるのにもかかわらず、
現状では残念ながら、金融ばかりに目が行っている。

金融は「譲渡可能な」ものである。

しかし、
多くの中核的な経済活動は、「譲渡不可能な」 信頼、 実績が基になっている。

Web3.0の世界で、
お金増やしゲームじゃなく、身のある経済活動をしていくためには、
Web上でも、 実社会とおなじような、

社会的アイデンティティ (学歴・仕事の実績・信用情報など) の付与・証明

が必要だ・・・

それを実現するのが、

Soulbound (ソウルバウンド) トークン!



意訳すると、 「魂に刻まれたトークン」だ。

仮想通貨に興味を持つものは誰でも知っている、
あのイーサリアム・・・を開発した、
ヴィタリック・ブテリン氏が提唱する概念だ。

いや何このイケ好かないネーミング・・・ カッコ良すぎ。

まるでファンタジーの世界観。

言われてみればヴィタリック氏、
ロードオブナントカなどのファンタジー映画に出てくるエルフみたい。

ヴィタリック氏のご尊顔(from Twitter)

日本人からはみんなエルフに見える説!



本質的な経済価値は、 お金増やしゲームではなく、
人間関係によってこそ生み出される。

しかしWeb 3 には、その人間関係を形成するための、
人々の社会的アイデンティを表現・証明する手段がない。

結果として、 Web 2 のザ・ 中央集権的なインフラに依存したビジネスが展開されている。

NFT作品の販売は、 OpenSea・ツイッターなどの中央集権的なプラットフォームに依存。

Web3を代表するムーブメントのひとつである
DAO (特定の管理者がおらずプログラムで自律的に運営される組織) も、
組織運営の方向性を決める投票は、けっきょくのところSNSに依存していたり、
しばしばシビル攻撃が図られたりもする。

シビル攻撃とは?

たとえば多数決で意思決定などをする場合、
複数のアカウントをつくり、その多数決を不正に制そうとする攻撃のこと。

匿名の世界においては、それが可能となってしまう。

多重人格者の個人名にちなんだ名前である。



そして仮想通貨(暗号資産) に投資する人のほとんどが、
Coinbaseやバイナンスなどの中央集権的な取引所を利用している。

要は、

おまえらウェブスリーウェブスリー言ってけど、
やってることまだまだウェブツーやんけ!

ということが、ヴィタリック氏は言いたいのだ。

たしかにそのとおりかもしれない。

われわれはまだ、ウェブスリーという言葉に酔っているだけだ。

Web 2 の仕組みに依存しながら、
なんちゃってWeb 3 に酔っている。

なにより、“カネ”ばかりにフォーカスしている。

仮想ずーかま

カネ大好き!



だから、無担保ローン、アパートの賃貸契約など、
実社会でよくみられる活動ができていない。

しかし、Soulboundトークン (以下SBT) が、
これらの問題を華麗に解決する!

そう・・・ SBTはすごいのだ。

何がすごいって・・・すごいのだ。

語彙力なさすぎ!



大事なところを「すごい」でぼかすやつは大抵信用できないが、
すごいものはすごい。

ぼくはこの概念を知り、すごくワクワクした。

仮想ずーかま

ちょっとNFTの勉強でもしてみっかな〜

仮想ずーかま

でもNFTってなんか興味持てないんだよなぁ・・・


(みんながあまりにも熱狂しているので、
逆に冷めた目で見てしまうひねくれ者ゆえ)

と、おもってたところにSBTがブッ刺さる!



NFTをすっ飛ばして、 SBTに関心がワープした。
(ところがSBTを理解したら、 NFTにも興味を持てて理解できた)

現在、さまざまな仮想通貨やその技術が、
分散型の社会 (Web 3 ) を実現せんとしているが、
SBTによってこそ、 それは真に実現されるだろう。

以下、 ビタリック・ブテリン氏の論文・・・

Decentralized Society: Finding Web3’s Soul [邦題 分散型社会:Web3のソウルを見つける]

に沿って、できるだけわかりやすく解説していく。

  • そもそもWeb3 (Web 2 ) とは何か?
  • そもそも仮想通貨とは何か?

という人がいれば(そういう人はこの記事を読まないとおもうが念のため)、
以下記事を流し読みでもし、うっすらと理解してからでいいので、
それから読みすすめてほしい。



じゃないとたぶん、わけがわからないし、ワクワクもできないだろうから。

(ここで説明しろとか言わないでください、
ボリュームがおかしなことになってしまうのです。)

コインマン

では、いざ!

お品書き

ざっくりSBTとは何か? NFTとの違い

ぼくがSBTの概念をひととおり知ったうえで、
パッと思い浮かんだのが、

履歴書

だ。

SBTは、 「Web上の履歴書のようなもの」という理解でおおむね問題ない。

その、 “Web上の履歴書のようなもの”があることで、
Web3の世界でも、 個人のアイデンティティを証明できるようになる。

個人のアイデンティティが確立されれば、

相手がどういう人で、どういう実績を積んできた人で、
まわりから信用されているのか?

が見えるようになるので、お互いに信用し合ったうえで、
安心して経済活動がおこなえる。

SBTとNFTとの最大の違いは、 「譲渡可能か、 そうでないか」という点にある。

NFTは、あるもの(たとえばデジタルアート作品) の唯一性を証明するために生まれた技術だ。

この技術によって、世界にたったひとつのものであることが証明できるようになった。

そしてNFTは、譲渡が可能なトークンだ。

その特性から、「作品を転売して利益を得る」というビジネスモデルもつくられた。

しかし、作品を特定することはできても
作者が誰であるかまでは完全に特定できない。

作品と、 「その作品の作者であろう」 アカウントとをむすびつけることはできるが、
そのアカウントの所有者が本当に作品の著者であるかどうかは、
確信が持てない状況だった。

(極端な話、 アカウントを乗っ取ったりして活動されてもわからない可能性がある)

あるいは、別の作者の作品だとおもっていたものが、
じつはおなじ作者だったなんてこともあるかもしれない。

( 匿名のアカウントを何個もつくれるため)

そういう、

アカウントはたしかに存在するけど、 誰のアカウントだかわからない
(あるいは所有者が存在していないかもしれない)

状況が、 SBTによって変革する。

NFTが譲渡可能だったのに対し、 SBTは譲渡が不可能なトークンだ。

譲渡不可能であるから、 戸籍謄本・住民票のようなものをSBTにして、
個人と完全に紐づけることもできるだろう。

これが実現すれば、

オフラインでの活動実績が、 Web上にも転移する!



今までは、物理的な社会と、
デジタルな社会 (仮想通貨・Web 3 ) とはスパッと分断されていたが、
物理とデジタルは融合し、共存していくはずだ。

昨今、 NFTはアート、 ゲーム (メタバース) 分野で、 特に盛り上がりを見せている。

SBTが登場すれば、アート・ゲーム以外に、
ぼくらの社会生活全般に影響をもたらすだろう。

SBTが実現せんとするのは、単に経済活動のデジタル化だけではなく、

  • コツコツ真面目に生きている人が報われる
  • 貧富の差、 人種・民族の違いで社会的信用の差別がない

そういう世のなかだ。

この世界観を意識しながら、読みすすめていくと
SBTへの理解が深まる。

SBTの核となる 「ソウルウォレット」

オンライン上に公開され、譲渡不可能なトークンを持つ、 アカウント・ウォレット。

これがSBTの核となる、 「ソウル」だ。
(以下、ソウルウォレットと呼ぶことにする)

特定の個人、企業、団体がソウルウォレットを持つとする。

それらが発行母体となり、 SBTを発行することで、
そのSBTのたしからしさを証明できる

たとえば、大学のソウルウォレットが、
個人のソウルウォレットに対して、 学位のSBTを発行したりすれば、
学歴を証明できる。

仕事でなんらかの実績を出した個人に対して、
企業が特別なSBTを発行すれば、 仕事の実績を証明できる。

仮想ずーかま

・・・まさに履歴書のようだとはおもわない?



ソウルウォレットは1人1つではなく、 複数持つこともできる。

これによって、たとえば会社とプライベートで、
それぞれ別の信用を形成することもできる。

あるいはそれらをミックスさせることも可能かもしれない。

ここからは、 SBTによって得られるメリットや、
どのように活用されるのかについて解説していく。

SBTのメリットと活用方法 (ユースケース)

  1. 出所の証明 (誰が発行したか)
  2. 社会的信用に紐づいた融資(無担保ローン)
  3. 秘密鍵の復元性
  4. シビル攻撃等への耐性と補償
  5. 意味のある分散化
  6. 個人情報を個人の手に戻すことで生まれる新たな市場

❶アートとソウル

先述のとおり、 NFTは作品の唯一性は証明できても
アーティスト本人の作品であるかは、完全には証明できず、
中央集権的なサービス提供者 (OpenSeaなど) の情報を信じるしかなかった。

しかしSBTが実用化されれば、
アーティストは、 自分のソウルウォレット上でNFTアートを発行できる。

これにより、 そのアーティストの作品だと証明でき、
また、作品の希少性も証明できる。


購入者も安心して購入できる。

これがSBTが実現するもののひとつ、「出所の証明」だ。

SBTは、アーティストの評判を後押ししてくれるものとなりうる。

❷ソウルレンディング

社会的信用があることで得られる、
金融面での最大の恩恵は、 「無担保ローン」である。

既存の金融システムでは、
中央集権的な機関からユーザーの信用情報を入手し、
融資の判断をしている。

ここでの問題は、 少数民族や貧困層には信用情報がないことだ。

しかしSBTがあれば、
コツコツと信用を積み上げることができる。

たとえば山奥に済む少数民族でも、
インターネットを介して、小さなビジネスに参加して実績を出し、
SBTをじゅうじつさせ、 部落の外での社会的信用を確立。

社会的信用をもとに無担保で融資を受け、
山奥を飛び出し、 ベンチャー企業を立ち上げられるかもしれない。

つまりSBTによって、 「社会的信用」という面で、

貧富の差、 人種・民族の差別のない、 よりひらかれた公平な世界

が訪れるかもしれない !(あぁ、なんと美しい!)

そしてSBTは、ローンや賃貸契約との相性がとても良い。

たとえばローンであれば、融資元が借用書の代わりにSBTを発行する。

そのSBTは、融資を受ける者のソウルウォレットに刻まれる。

SBTは譲渡不可能で、 発行元以外はSBTを取り消すことできない。

そのため、未払いのローンを隠したり、逃げたりすることはできない。

あたらしいソウルウォレットをつくって逃げようとする人もいるかもしれないが、
それは、「そこまで積み上げてきた社会的信用を捨てる」のと同意である。

ソウルウォレットが匿名でなく、 実在する個人の活動に紐づいているがゆえに、
そういった無責任な行為への抑止力が働く。

返済が終われば、 発行元はSBTを取り消す。

ここで、 返済が終わっても、

「故意的にSBTを取り消さない、 悪質な発行元が出てくるのでは?」

という疑問がわくかもしれないが、 その心配はない。

イーサリアムの代名詞である、
スマートコントラクトと呼ばれるプログラムで契約がおこなわれるので、
契約 (返済が終わればSBT取り消し等) の不履行は起こりえない。

これを住宅ローンなどに応用し、
返済が終われば自動で金融機関から抵当権を抹消する、
みたいなことも可能になるだろう。

❸ソウルを失わないために

学位などのような重要なSBTが刻まれたソウルウォレットの、
秘密鍵 (≒パスワード) を紛失してしまったら?

仮想通貨のウォレットでは、
秘密鍵を忘れてしまったら、2度と資産情報を復元することはできない。

しかし、社会的信用に紐づいたソウルウォレットは、
失くしたら終わりでは実用性がないので、何らかの復元性を持たせる必要がある。

たとえば、Aさんが秘密鍵を紛失し、 ソウルウォレットが凍結されたとする。

このとき、Aさんが所属する何らかのコミュニティのメンバーの過半数から、

「このSBTを持つソウルウォレットはAさんだ!」

という同意(証言)が得られれば、ウォレットを復元するなどの方法が考えられている。

子どもの親には、 子どものソウルウォレットの秘密鍵を変更する権限を
持たせたりすることも考えられるだろう。

❹-1. ソウル・ドロップ

これまでWeb 3では、あたらしいコミュニティを生み出すとき、

  • トークンセール
  • エアドロップ

に頼ってきた。

しかし、これらの方法には、以下のような問題がある。

  • 富の偏在
  • 悪意のある参加者によるコミュニティ運営の妨害



たとえばエアドロップは、
トークン保有者に無料であたらしいトークンを発行するアルゴリズムであるが、
とうぜん、トークン保有量の多い人のもらいが多くなる。

トークン保有量が多い者が、 コミュニティ運営の決定権を握ることになるので、
悪意のある大口のトークン保有者がいれば、
コミュニティはいとも簡単に攻撃を受けてしまう。

これらの問題を、「ソウル・ドロップ」が解決する。

ソウル・ドロップとは、
ソウルウォレット内のSBT、 その他トークンを何らかの方法で計算し、
トークンドロップ量の重み付けをおこなうものだ。

たとえば、コミュニティにとって有益性のあるSBTの保持者には、
トークンを多めに配布したり、 その逆もありうる。

あるいは、コミュニティ運営にかかわる会議への出席回数などを判断基準とすることもできる。

あるいは、譲渡不可能なSBTを発行し、
一定期間が経過したら譲渡可能なトークンに変えるというプログラムも可能だ。

譲渡可能になっても、 トークンを手放さず、
コミュティへ貢献する者には、 コミュニティへの影響度を高めることもできる。

昨今、 利益目的だけでトークンを保持している人が多いため、
ある程度トークンが値上がったら売却され、
持続的にコミュニティに関わる人が少ないという問題がある。

SBTを活用したコミュニティ設計は、その問題を解決しうる。

なにより、 不正や悪意を抑制し、 コミュニティ参加者に対してより公正な評価をおこなえるので、
健全なコミュニティ運営が期待できる。

❹-2. ソウル・ダオ (DAO)

そもそもDAO (Decentralized Autonomous Organization: 分散型自律組織) とは?

共通の目的のために、 匿名のメンバーが集まるコミュニティ=組織のこと。

従来の中央集権的な、社長や幹部が居る組織とは違い、
スマートコントラクトと呼ばれるプログラムで投票をすることで、
民主的に組織運営の方向性を決定する。

そのため、たとえば組織を発足したコアメンバーが解散したとしても、
自律的に運営がつづいていくことが期待されている。

その代わり、 コミュニティに貢献しなければ、報酬 (トークン等) もなし。

DAOへの参加は許可がいらない (パーミッションレス) し、やめるのも自由。

ぼくらが待ち望んでいた、民主的で、実力・成果主義的な組織であり、
Web 3 を代表するムーブメントのひとつだ。



ちなみにこの “DAO”のモデルケースとなっているのが・・・

ご存じ、「ビットコイン!」

管理者がいなくても、2022年までのなんと13年以上ものあいだ、
一度も止まることなく、民主的な運営が継続している。

決済機能は低性能だが、DAOとしてはもっとも歴史があり、
なおかつ現役で、 超一流のお手本なのである。

ビットコインって、実体のないものみたいな捉え方をされがちだが、
ちゃんとした組織運営のたまものなのだお (DAO)!

うざ!



そんなDAOは、国境を超えた、
グローバルなコミュニティを形成する手段として注目を集めるいっぽうで、
欠点もあきらかになってきた。

現在は、1アカウント、もしくは1トークンにつき1票というスタイルが主流だが、
1人が複数アカウントを所持したり、 トークンの51%以上を故意に所持したりする、
シビル攻撃に弱い。

この問題を、 SBTなら軽減できる。

  • ソウルウォレット内のSBTから、ボットとおもわれるウォレットを区別し、
    それらのウォレットからの投票権をはく奪する
  • 学歴・仕事の実績・免許・資格等のSBTを多く持つ、 評判の良いソウルウォレットに対し、
    投票権の重み付けをする

などの方法によって、 だ。

余談だが、 日本では高齢者が多いため、
高齢者向けの政策を打ち出した候補者しか当選しない。

これからの時代をになう、若者たちの投票権に重み付けできれば、
選挙はもっとおもしろいものになるはずだ。

こんなのはSBTをつかわずともできるが、既得権益を守るのに必死なのだろう。

以上余談。

SBTによって、 DAO内での投票に重み付けができるほか、
ほかのDAOにも良い影響を与える。

たとえば、 あるDAO内でめざましい活躍をした人に、
特別なSBTをあたえる。

そういう優秀で実績のある人たちだけを集めたDAOの発足なども考えられる。

まさにスーパーDAOだお!

・・・え?



SBTによって、 すでに信用のある人だと証明されているので、
シビル攻撃がおこなわれる可能性はきわめて少ない。

またSBTは、 DAO内でのリーダーシップを適切にコントロールできる可能性もある。

たとえば、ある一定の成果を出した人に特別なSBTを発行し、
そのSBTを持つ人にはより高い権限をあたえるなどの設計をすれば、
コミュニティへの貢献度の高い人が自然とリーダーになる。

海外のDAOでは、
たくさん人が集まるほど、 運営がカオスな状況になっていく問題が確認されている。

今は 「分散化」が絶対的な正義としてあがめられているが、
優秀な人、勤勉な人がリーダーとして組織のなかで重要な役割をになうのは、
中央集権的ではあるものの、きわめて自然な流れであり、
そのほうが運営はうまく行く。

どうやら、

なんでもかんでも分散化すればいいってもんじゃない!

・・・ってことらしい。

適材適所は、Web3の世界になっても変わらない。

❺意味のある分散化

くり返しになるが、“なんでもかんでも分散化すればいいってもんじゃない”

SBTは、意味ある分散化を実現する。

  • 第1段階. トークン投票時の投票権への重み付け (シビル攻撃への耐性)
  • 第2段階. 人々の相関関係から、似たような思考を持つ者たちを特定し、
    強調を防ぐため、 投票の重みを割り引く
  • 第3段階. Web3のネットワーク全体から、 最適解を探していく



まだ課題が多く、 具体的なアプローチは明らかになっていないが、
SBTの運用によりデータが蓄積すれば、
より意味のある分散化がすすんでいくことだろう。

❻プログラマブルなプライバシー

これはけっこう WIN-WINな世界観。

現在のWeb 2 の世界では、
GAFA (Google • Apple • Facebook Amazon) のような
中央集権を代表する巨大企業が、
ユーザーの個人情報を抜き取り、 独占し、 それによって利益を得ている。

もちろん、その利益はユーザーに還元されない。 (利便性は良くなるが)

SBTがこの仕組みにメスを入れる。

押忍!

・・・いやメス!



SBTは、公開・非公開や、外部からのアクセス許可・拒否を、
ソウルウォレット所有者自身が任意で選べるような構想となっている。

これにより、 個人情報を要求してきた外部組織に対し、
提供しても良い情報だけにアクセス権をあたえ、
提供料として、なんらかのインセンティブ (報酬) を得る・・・

といった運用も可能になる。

これまでは、一方的に個人情報が奪われるのを受け入れるしかない状況だったが、
SBTがプライバシーを個人の手に戻すことによって、
企業ユーザー双方ともメリットを得られる、
より健全なビジネスモデルの創造が期待される。

とはいえ、個人が自身の個人情報のコントロール権を持つことで問題になるのは、

ぜんぶ隠されたら誰だかわからない (どんなSBTを持ってるのかわからない)

というところ。

あるビジネスに参加したい・・・でも個人情報を明かしたくない人が、
じゅうぶんに自分をアピールできないおそれがある。

・・・が、どうやらその心配はなさそうだ。

「ゼロ知識証明」と呼ばれる暗号化技術を用いれば、
この問題は解決できる。

“ゼロ知識証明” というのは、ザックリ言うと、

中身を見ずとも、その中身の正しさが証明できる

という、超能力みたいな技術だ。

現在は、イーサリアム上の取引で、

送金アドレスを明かさずに取引したい

などの秘匿性の高い取引に、ゼロ知識証明がもちいられている。

これをWeb3ビジネスのプライバシー領域にも応用し、

“私は18歳以上で、 経済学の大学を卒業しており、
5万人以上のTwitterのフォロワーを持つ、 カナダの市民である”

などのように、 個人情報を完全に明かさずとも、
一定のステータスを外部に証明することが可能になる。

ビタリック氏天才かよ!

仮想ずーかま

天才だよ!

真の分散型社会 (Web 3 ) の実現にあたっての課題

超金融化している今日のWeb3を、
真の経済成長につなげていくためには、
Web 3 でアイデンティティを証明できる仕組みが必要だ。

何度も述べてきたように、 それを実現するのが、

ソウル・バウンド・トークン

なんや。

Web3のデジタルな社会は、
ぼくらが今居る物理的な社会と別次元にあるものに見えてしまいがちだが、
そうではない。

デジタルと物理の社会が協調し、 融合することによって、
それぞれが互いに良い影響をあたえながら、
拡大をつづけていくためにこそ、 Web3はある。

しかし課題もある。

ソウルがもたらすのは、天国か地獄か

心臓を持つことの欠点が、 心臓が壊れることであるのとおなじように、
魂を持つことの欠点は、魂が地獄に落ちることである。

社会はしばしば、 憎悪によって動かされる。

社会はいつも、 憎しみ、偏見、暴力、恐怖に満ちている。

テレビによる洗脳、 車の大気汚染、 クレジットカード負債の罠・・・

これらとおなじように、 SBTも、 好ましくない使われ方をするかもしれない。

光あるところに陰あり。

プラスの面がつよまれば、おなじようにマイナスの面もつよくなるのである。

だが今日のWeb 2 は、 マイナスの面がつよまりすぎている。

  • 大企業が個人から情報を吸い上げ、 それを収益化している
  • ごく一部のエリートに権力と富が集中し、 社会インフラを支配している

など、あらゆる面で「独占的」なのだ。

そしてその被害者は、 ほかならぬぼくら庶民だ。

ソウルウォレット、 SBTは、そこに風穴を開ける。

Web3が完璧である必要はない。

Web 2 の独占的な社会より、ほんの少し優れた社会であればいいのだ。

Web 3 は、そのシステムに参加する人たち全員で、
未来を共同決定していく 「民主的な」社会の実現を目指している。

ソウルウォレット、ソウルバウンドトークンは、そのはじまりにすぎない。

これから何年もかけて、われわれはWeb3の可能性を模索し、 実験するだろう。

より経済的な発展をしていくため、ひいては人間が生存・繁栄していくため、
それらは必要不可欠なことなのである。

で、けっきょくぼくらは何をしたらいい?

以上がビタリック氏が提唱する、
ソウルバウンドトークン (あるいはSBTが実現する分散型社会) という概念だ。

これを知って、
ぼくとおなじようにワクワクした人もいれば、
理想論だと一笑に付した人もいるかもしれない。

だがビジネスに理想 (ビジョン) は必要だ。

ときにそれはウソっぽくて、現実離れしていて、 夢物語だとおもうかもしれない。

しかし今日実現している社会、 インフラ、経済活動は、
その“夢物語”からすべてがはじまったのだ。

ナカモトサトシ (ビットコインの発案者と呼ばれる人物だが、 偽名だとされる)
が提唱したビットコインの論文も、さいしょは夢物語だった。

しかし、その論文をおもしろいとおもった優秀なプログラマーたちが集まって、
現実にビットコインが生まれた。

理想論 ?

いいじゃないか!

ソウル・バウンド・トークンの論文も、実現し、
ぼくらの社会に欠かせないものになっているに違いない。

というか、

早ければ2022年中には実用化

できるよう、ビタリック氏が鋭意開発中らしい。

じゃあ、ぼくらは何をしたらいいか?

というか、ぼくが何をしたか?

この記事を熱意を込めて書いたことと、
あと、イーサリアムに20万円投資した。
(あと80万円ほど追加投資する予定だ)

仮想ずーかま

イーサリアム上で運営されるプロジェクトでSBTが運用されるようになれば、
イーサリアムの価値が上がって、 儲かるんじゃね?

仮想ずーかま

企業とかいっぱい参入してきて、儲かるんじゃね?

・・・と、安易におもったからだ。

ビタリック氏、 スマン。 カネ目当てで。

いやでもね、はじめはそういうことからでもいいんよ。

ぼくだって、 仮想通貨で儲かろうと考えなかったら、
そして実際に投資しなかったら・・・

ビタリック氏 (イーサリアム財団)が実現しようとする、
Web3 (分散化社会) のことなんか知りもしなかっただろうし、
仮想通貨 (とその技術) が本当はお金儲け目的じゃなくて、
こんなワクワクする世界を実現するものだとは知らないままだった。

  • 仮想通貨に投資すること
  • NFTアートを買うこと
  • メタバース・NFTゲームで遊ぶこと

これらはすべて、ワクワクするWeb 3 世界の実現につながっている!

実際に触れてみれば、どんどん情報が入ってくるようになる。

脳はそういう風にできてる。

だからおそれず、一歩を踏み出そう。

もちろんこの決まり文句は忘れずに。

↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓

生活に支障がない余剰資金で、かつ自己責任で!

コインマン

ホイジャーマタ!

言い逃れ事項

本記事中の意見・見解は、著者の個人的な見解です。

仮想通貨への投資、 および資産の管理にはリスクが伴います。

投資の判断をするまえに、 あなたが興味を持った銘柄に対して、
あなた自身で調査することを忘れないでください。

以上を忘れず、 未来にワクワクして行こう! ☆彡

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この記事を書いた人

仮想ずーかまのアバター 仮想ずーかま 仮想のずーかま

仮想通貨投資家|未来を信じる3銘柄と心中(計200万円分投資済み)|短期で50万円も運用予定|乗り遅れても大丈夫!仮想通貨はまだまだこれから!|本業:ブロガー(希望)|実際は社畜が本業|心とお金の余裕を手に入れるための仮想通貨情報(考え方・投資方法・オススメ銘柄)を、仮想通貨が実現する未来像といっしょにお届け!|さぁ、みんなで未来にワクワクしようじゃないか☆

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