先日(22/8/6) 、
国内人気NFTクリエイター「WAKA」さんによる、
作者自身初のジェネラティブNFTコレクション・・・
「ASAGI」のセールに参加してきた。

結論から言えば、購入したNFTは執筆時点 (8/22) で、
になってしまっているのだが・・・
なぜそうなってしまったのか?
ことわっておくが、 ぼくの買い方が悪かっただけで、
コレクション自体は成功している。
セールから2週間経過後でも、 セール価格の3倍以上の値上がりを見せているからだ。
自身の買い方の反省を踏まえ、本記事を読んだ人が、
- セール当日やその後の価格変動を知ったり、
- 大衆心理を知ったり、
することで、
- 人気コレクションを安くゲットしたり、
- 利益を出すためのヒントを得たり
できたらとおもい、この記事を書くに至る。
- ジェネラティブNFT
-
顔や髪型 装飾品など、あらかじめ作成しておいたキャラクターのパーツを、
アルゴリズムによってランダムに組み合わせることで、
ユニークなキャラクター (作品)を生み出す手法のこと。
通常、 販売数より多めにジェネレートされ、
作者によってキャラクターの選別がおこなわれる。 - リビール
-
ジェネラティブNFTは、
どんな作品かがわからない状態で売り出されることが多い。
その場合、 セール数日後にどんな作品かがあきらかになる。
言わば、 トレーディングカードの封を開ける (スマホゲームで言うならガチャを回す)
作業のことを、 “リビール”と呼ぶ。
ちなみにリビールは、 “あきらかになる”という意味の英単語。 - OpenSea (オープンシー)
-
NFTアートを売買するための取引所。 業界最大の規模を誇る。
- フロア価格
-
あるNFTアートコレクションの、 最低取引価格のこと。
コレクションの人気度合いや、そのときの需要供給によって変動する。 - ホワイトリスト
-
コレクションの優先購入権のこと。
作者の過去の作品を持っていたり、 企画や抽選に応募することで入手できる。 - プレセール
-
ホワイトリスト所有者のみが参加でき、特別価格でNFTアートを購入できる。
- パブリックセール
-
ホワイトリスト未入手者、つまり誰もが参加できるセール。
プレセールよりも販売価格が高い。
販売枚数やホワイトリストの数によっては、
プレセールだけで完売することもある。
(botによる買いあさりを防ぐため、あえてプレセールで完売させる販売設計にしている場合もある) - リスト (二次流通)
-
プレセールやパブリックセールでNFTアートを購入した人が、
オープンシーなどの取引所に、購入した作品を売り出すことを指す。 - ミント
-
NFTアートを新規発行・・・つまり、
イーサリアムなどのブロックチェーンに刻む (記録する) ことを指す。
通常、セール時には「ミント専用サイト」が用意されていて、
NFTアートの購入希望者は、そのサイトでNFTを新規発行 (購入) することになる。
人気NFTアートコレクション購入時の注目ポイント4つ

事前情報として、“ASAGI”のセール情報は以下だ。
- プレセール価格: 0.03ETH (時価約7000円)
- パブリックセール価格 : 0.05ETH(時価約1万2千円)
- 販売枚数: 1500枚
- プレセール中は価格高騰しがち
- セール翌日は価格落ち着きがち
- リビール直前は期待感から値が高止まりしがち
- リビール後は価格落ちがち
1. プレセール中は価格高騰しがち
純粋にコレクションが欲しいという人以外にも、
転売目的
でプレセールに参加する人が一定数いる。
なので、 プレセール開始後数分と経たずに、
オープンシーでコレクションが売り出されたりする。
- 欲しい人がたくさんいる
- プレセールのみで完売してしまった
などの場合には、 とうぜん価格は高騰する傾向にある。
作品の供給量に対して、 需要が上回っている状態だからだ。
ぼくが参加したASAGIのセール時にも、
- プレセール価格0.03ETHに対し、
- 0.15ETH以上
と、約5倍以上に高騰していた。
ASAGIの運営サイドは、botの買い占めを防ぐ目的で、
していた。
そのうえで、必要以上に二次流通の価格が高騰しないように、
0.1ETH以下でリストした人に限定 NFTを配布する
などの施策を用意していた。
ぼくもその施策狙いで、
オープンシーでリストされる(売り出される)のを待っていた。
すると狙いどおり、 プレセール開始して間もなく、
0.1ETHでリストされたのだが・・・

エラーで購入できず!
それもそのはず・・・
- 購入者が殺到していて、
- 人気アーティストの電話チケット予約のような様相を呈していた
からだった。
0.12ETHや0.15ETHでリストされているものもあったが・・・



せっかくなら安く (0.1ETH以下で) 購入したい!
という感情が先行。
- 数秒おきに画面をリロード
- 購入ボタンを押すもエラー・・・
- 購入ボタンを押すもエラーのくり返し・・・
10分経っても一向に購入できズ。
そうこうしているうちに、
限定NFT配布希望者たちの売りがひと段落したのだろう。
次第に最低価格が値上がりを見せ始める。
あれよあれよという間に、
となった。
それでも買いたかったぼくは、 1.5ETHで溜飲を下げることに決め、
購入ボタンをタップ・・・
しかしまたもエラー!
ここでようやく気づく。



注文が殺到する価格で買っちゃダメなんじゃね?
だがときすでに遅し。
このことにさいしょに気づいていれば、
1.2〜1.5ETHくらいで購入できたものを、
ハメとなった・・・
セール品には主婦が殺到してもみくちゃになる


- 運ゲーで安く買えるのを願うか
- それとも少し高めの値段で確実に買うか
冷静なアタマを失えば、
購入価格は予想以上に高くつく
2. セール翌日は価格落ち着きがち
ぼくはプレセール途中で“大衆心理その1”に気づき、



さいしょバカだったけど、冷静になれてよかった・・・!
と自分を褒めていたが、 つぎなる落とし穴が待っていた。
日をまたいで価格を確認してみたら・・・
なんと・・・
しかも昨日までの活気はなく、
購入エラーも出ないだろう様子であった。



やっちまってる!
ここでぼくは、別の大衆心理に気づくことになる。
ひと晩寝たらみんな冷静になる


人気コレクションのセール当日は、
取引者が殺到し、 購入エラーが頻発したりなど、
買いたいけど買えない
状況がストレスとなり、 そのストレスを発散するべく、



何としても買いたい!



少々高めでもいったれ!
・・・という気持ちになってしまう。
しかしこうなってしまえば、 転売ヤーたちの思うつぼ。
あきらめて寝てしまえば、 翌日チャンスはめぐってきた
のだ。
まさに、 「果報は寝て待て」といったところだろうか・・・
焦ってもロクはことはない。
3. リビール直前は期待感から値が高止まりしがち
リビールは、ジェネラティブNFTを買った人々にとっての「お祭り」だ。


自分の購入したNFTがレアキャラで、
価値が何倍にも膨れ上がるかもしれないからだ。
リビールの瞬間にワクワクしないはずがない・・・!
そんな期待感からか、
セール翌日こそ 0.15ETH付近に落ち着いていたものの、
リビールが近づいてくるにつれ、
していた。
遠足や修学旅行の前日は興奮して眠れない


やはり人は、冷静さを欠いたときに、
あとあと後悔するような行動を取ってしまうのかもしれない。
そんな心理を逆手に取り、
転売ヤーは確実に利益を得ている。
利益だけが目的なら、
- セール翌日の落ち着いた相場で0.15ETHで悠々と買い、
- リビール直前の相場で0.18ETHで売ればよかった
ということだ。
4. リビール後は価格落ちがち
リビール後の市場は、
- 人気店の行列に並んで、料理を食べ終わったあとの感想
- 恋が終わったあとの、相手の容姿
と似ている。



おいしかったけど、並んで待ってまで・・・(以下略)



付き合ってるときは、めっちゃ可愛く見えたけど・・・ (以下略)
リビール完了後、
まもなく購入者にかかっていた恋の魔法は消え去る。
ぼくが購入したASAGIというコレクションも、



カッコいいけど、カッコいいんだけど・・・



(自分が購入した) 1.8 ETH以上で売れるかな?
と、弱気になってしまった。
リビール後、フロア価格は0.1ETH付近で推移している。
ぼくは0.18〜0.19ETH (時価4万円ちょっと)で2枚 (8万円分)購入したので、
現時点で2枚売っても5万円ほどにしかならず、約3万円の損失
である。
恋している最中は、 実態以上に相手が輝いて見える





失礼極まりない!



安心してください。



“恋”なんてフィルターなんかなくても、
くすんだぼくよりは、 みなさん輝いてますよ。



心がこもってない!
ただし・・・
重要! NFTアートは売って終わりではない!


さいきんのNFTアートの流れとして、
ホールド (売らずに保有) しているといろいろな特典がもらえる、
のがトレンドだ。
- 新作NFTの優先購入権の配布・抽選(無料配布もアリ)
- 限定コミュニティへの参加権利
- オフラインイベントへの招待
などなど・・・
これら特典がもらえるのが直接的なメリットであるし、
- 特典に魅力を感じる人が増えれば、
- NFTアートの需要も高まり、
- 価格も高まる(可能性がある)
という間接的メリットもある。
一般的にジェネラティブNFTアートは、
リビール後、どうしても価格が下落しがち。
リビールされたことによって、 レアなものとそうでないものが明白に。
とうぜんレアなものに価値が集中し、
アンレアなものの価値は相対的に下がる。
そしてレアなものは数が少なく、価格も高く、流動性が低い。
(だから手放したがらない)
アンレアなものは数が多く、価格も安く、
流動性が高くなる。
つまり低価格なNFTのほうがよく取引されるため、
平均取引価格はどうしても下がる。
あるいはたんじゅんに、
クオリティが期待以下だったから価格が下がる場合もある。
とはいえ昨今のNFTアートには、
先述したようなさまざまな特典が降ってくるという付加価値がある。
リビール直後に価格が下落したからと言って、
あまり悲観することはないのかもしれない。
(・・・と、ぼくがおもいたいだけなのかもしれない)
まとめ : NFT転売で手堅く儲けるためのオススメの手法は…


- ホワイトリストを入手
- 特別価格でNFTアートを購入
- リビール前に売却
・・・これしかないだろう。
ホワイトリストさえ入手できれば、
人気のコレクションであれば、ほぼ勝ち確定だ。
しかしながら、 特別価格で買っても、
買値を割ってしまうリスク
は否定できない。
ホワイトリストがあっても、 購入を焦らず、
完売するペースで売れているか?
をたしかめてから買うようにしたい。
たとえば、 ASAGIと日をおなじくしてセール開始した
「暴走東京」というNFTプロジェクト・・・
セール価格0.4ETH→0.3ETH (8/25時点)
と、セール価格割れを起こしてしまっている。
そもそもの価格設定が高すぎたのが大きな要因だろうが、
プレセール3000枚のうち、 半分も売れなかった。
セール前はけっこう注目されていたにもかかわらず、
人気は下火となってしまった。(ようにぼくには見えている)
儲け目的なら、基本的には、
という判断も必要だろう。
儲け目的じゃないとしても、
このコレクションは、 将来価値が上がるのか?
という長期的な視点は持っておきたい。
ロレックスのように、
いざというとき現金化できれば心づよいからだ。
それではさいごに、“4つの大衆心理”をおさらいしておこう。








\スマホだけで完結!/





ホイジャーマタ!
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