結論から言えば、
だろう。
しかしとうぜんながら、 「確実に儲かる」という意味ではない。
だがイーサリアムへの市場の期待感は、
日に日に高まっている。
というわけで今回は、22年9月中旬に控えた、
イーサリアムの大型アップデート「マージ」で何が変わるのか?
を解説する。
マージを機にイーサリアムへ投資するか否かの判断材料として、
ご活用願いたい。
イーサリアム大型アプデ 「マージ (The・merge) 」 で何が変わる?

- 消費電力の大幅削減
- 通貨供給量の減少
消費電力の大幅削減
仮想通貨の取引を、 不正なくおこなうための仕組みに、
と呼ばれるものがある。
通貨ごとで仕組みがことなるが、目的はおなじく“不正防止”だ。
もっとも有名な仮想通貨「ビットコイン」では、
プルーフオブワーク (PoW)
と呼ばれる不正防止の仕組みが採用されている。
仕組みのくわしい説明は、上記リンク先の記事にゆだねるとして、
プルーフオブワークの問題は、 その電力消費量だ。
コンセンサスアルゴリズムにプルーフオブワークを採用する
ビットコインの消費電力は、
世界の電力消費の0.5%に相当する
と言われている。
“0.5%”という数字だけ見れば、たいしたことはない気がしてしまう。
しかし、世界中の人が毎日何度もお世話になっている、
あるいは具体的に、
と言えば、なんとなく膨大に消費されているイメージがわくのではないだろうか。
その電力消費が膨大なプルーフオブワーク。
ビットコインだけでなく、 イーサリアムでも採用されている。
とはいえ、ビットコインに比べたら、
5〜6分の1ほどの電力消費らしいが・・・
それでも、
- CO2排出量
- 温暖化防止
の観点で見れば、 決して好ましいとは言えない。
だが、 何を隠そう、
イーサリアムの大型アップデート・マージの目玉は、
電力消費量の削減
なのだ。
アップデートにより、
現在採用している“プルーフオブワーク”というコンセンサスアルゴリズムから、
がおこなわれる!
これにより、 なんと消費電力を、
見込みだ。
つまり2000分の1。
イーサリアムは、
“環境にやさしい”イーサリアム
へと、進化を遂げようとしているのである。
通貨供給量の減少
仮想通貨の取引を、 不正なくおこなうための仕組みを、
“コンセンサスアルゴリズム”と言った。
じつはこの仕組みを維持する人 (業者)には、
報酬が支払われるプログラム
になっている。
- ビットコインならビットコイン
- イーサリアムならイーサリアム
が報酬として支払われる。
しかしイーサリアムは、コンセンサスアルゴリズムの変更にともない、
報酬が激減する!
プルーフオブワークでは、
- 高性能なパソコンを数百台稼働
しなければ、仕組みを維持できない。
その設備投資は、数億円とも言われる。
だから電力消費も多いし、報酬も高い。
なんと報酬の半分以上は、
電気代に消える
とされる。
しかしプルーフオブステークという仕組みに変わることで、
ビットコインの取引の場合、取引の記録は、
64文字の英数字文字列に暗号化されてネットワーク上に記録される。
この暗号化をする際に、先頭の文字列数十桁が、
すべて0になるまで計算を繰り返すというルールがある。
この計算の答え(0が決められた数先頭に出現する)が出るまでに、
平均10分かかるように0の個数が調整されている。
ビットコインでは、2020年以降、
「毎秒1垓回以上」もの計算が必要になっている。
(毎秒10兆回の計算能力を持つコンピュータでも1000台必要)
このルールがあることにより、不正防止ができている。
毎秒1垓回以上の計算ができる設備を用意するのに数億円(あるいはもっと)かかるので、
そもそもそんなにお金をかけて不正をしたがる人がいないし、
設備を持っている人であっても、ほかの設備所有者より早く計算を終えようとすれば、
さらなる設備投資費用がかさむからだ。
それなら、マジメに計算して、ちゃんと報酬をもらったほうが、
不正をするより儲かるというわけだ。
- もっとくわしくわかりやすい説明
- プルーフオブステークへ移行して高性能なコンピュータが不要になっても、
なぜ不正を防止できるのか?
については、以下記事を参考にされたし。
※さきほど紹介した記事とおなじ。
2020年5月時点でのイーサリアムの全取引のデータ容量は、
「364GB」らしいので、
あれば、余裕で記録できてしまうほどのデータ量だ。
理論上は、
- パソコン1台で済む
ので、消費電力量を大幅に削減できる。
消費電力2000分の1というのも納得だろう。
しかしその反面、 報酬は激減してしまう。
仕組みを維持することで利益を得ていた業者にとっては大打撃だが、
である。
からだ。
アップデートの前後で、 最大90%も供給量が減少するとされている。
ビットコインは、
- 供給量が限られている (2100万枚) ことが希少性を生み、
- 何百万円もの値を付けている
ことは、少し仮想通貨の知識がある人なら知っていることだ。
これとおなじように、イーサリアムも、
ブルーフオブステークへの変更により、
- 供給量が減り
- 通貨に希少価値が生まれる
ことが期待されている。
おなじプルーフオブワークなのに、現時点でイーサリアムにビットコインほどの希少性がない理由は、
イーサリアムは発行枚数の上限がない
からだ。
イーサリアムは通貨の希少価値ではなく、
イーサリアムを介していろいろなアプリケーションが利用されることで、
通貨だったからだ。
しかしプルーフオブステークへの移行により、
ネットワークの拡大+通貨にも希少価値が付くことで、
イーサリアムがビットコインの時価総額を追い抜くのではないか?
との予想もでてきている。
今はまだ、ビットコインの時価総額のおよそ2分の1にとどまっているが、
ありえない話ではないだろう。
マージのデメリット2つ

メリットがあるからには、もちろんデメリットもある。
悪い面も知ったうえで、投資判断をしよう。
- 処理能力はほぼ変わらない
- 失敗・延期するかもしれない
処理能力はほぼ変わらない
じつはマージが無事完了しても、
- 取引の処理速度の遅さ
- 取引の処理量の少なさ
- 上記2つに制限があるがゆえの、 取引手数料 (ガス代)の高騰
というかねてより抱えているイーサリアムの課題は解決されない。
先述のとおりマージ (The・merge) の目玉は、
“環境にやさしいイーサリアムへの進化”
だからだ。
マージが完了してようやく、 ロードマップの半分ちょっとに到達する。
マージのつぎには、
- surge (サージ)
- verge (ヴァージ)
- purge (パージ)
- splurge (スプラージ)
というアップデートが控えている。
これらのアップデートは、 今後6年ほどですべて完了される見込み。
各種アップデートに先んじて、2023年には、
処理能力が劇的に改善される、「シャーディング」という機能を実装予定
とのこと。
シャーディングが実装されれば、
イーサリアムの欠点補完をウリにしてきた、
「イーサリアムキラー」と呼ばれるイーサリアムのライバルコインたちは、
その役目を終えるかもしれない。
ソラナ、ポリゴン(旧称:MATIC)を代表するイーサリアムキラーたちは、
イーサリアムに死角があるからこそライバル足りえるのだ。
現時点で死角があるとはいえ、
イーサリアムの市場シェア(時価総額ベース)は70〜80%と圧倒的。

“ライバル”と言うには少しおこがましいほどの差だ。
死角がなくなってしまえば、他コインが付け入る隙は1mmも無くなるだろう。
失敗・延期するかもしれない
じつはマージは、幾度か数ヶ月の延期をくり返している。
技術的な理由もあるだろうが、その裏には、
イーサリアムのプルーフオブワークの仕組みを維持してきた人たちの反発
があったことが予想される。
先述したとおり、
マージによって報酬が激減する
からだ。
この報酬によって生計を立ててきた人々にとって、
マージが実行されることは死活問題となり得る。
しかし、8月上旬に最終テストを終え、
いよいよマージの実行が現実味を帯びてきた。
さすがにもう延期はないだろう。(・・・とおもいたいところだ)
マージ完了によって起こること【お金が降ってくる?!】

マージ完了は仮想通貨投資家にとっては朗報だが、
今述べたように、
“イーサリアムのプルーフオブワークの仕組みを維持してきた人たち”
にとっては受け入れがたいものである。
- 彼らはプルーフオブステークへの変更を拒絶し、
従来のプルーフオブワークを維持したいとおもっている・・・ - しかし開発サイドは、マージをなんとしても実行したい・・・
こういう対立があったときに起こるのが、
と呼ばれる通貨の分裂だ。
ビットコインからは、
- ビットコインキャッシュ
- ビットコインゴールド
などが分裂して生まれたように、
イーサリアムも過去に、
- イーサリアムクラシック
という通貨が誕生している。
そしてマージでも、ハードフォークが予定されている。
イーサリアム本体はプルーフオブステークへ移行するが、
従来のイーサリアムのカタチを維持した、
という通貨が生まれるそうだ。
ちなみに“PoW”というのは、“プルーフオブワーク”の頭文字だ。

イーサポゥ!
と読むのかは知らん。
ちなみにハードフォークが起きたときには、
- 分裂元の通貨を持っている人に、
- 持っている通貨の量とおなじ量だけ、
- 分裂した通貨が無償配布
される。
空からお金が降ってくるイベントではあるが、
通常、分裂した通貨にはたいした価値は付かない。
分裂した通貨には、
しかないからだ。
そこに社会的意義や、 ユーザーのためという思想はない。
ETHPoWも例外ではないだろう。
社会的意義やユーザーのための思想がないうえに、
- イーサリアム財団の正式サポートなし
- 規模の縮小によりハッキングリスクが高まる
- おなじPoWなら、イーサリアムクラシックのほうが通貨としての実績がある
という点で、たいした価値は付かないとおもわれる。
せいぜい何十分の1とか、その程度だ。
元の通貨を100万円分保有していたとき、
2〜3万円程度と予想される。
それでもまあ、タダでもらえるのでありがたいが・・・
そもそも、分裂元の通貨を預けている仮想通貨取引所が、
分裂した通貨を上場しなければ、
- 配布もされない
- 取引もできない
肝心の対応は、取引所によってまちまちだ。
国内では真っ先に、
ビットフライヤーがETHPoWの対応方針を発表した。
しかし、 「現金での配布」も検討しているそうで、
取引できる状態となるかは疑問。
正直あまり期待はされていない。
イーサリアム「マージ」は投資のチャンス?!


完全体へは道半ばではあるが、
イーサリアムはマージで重要な転換点を迎える。
- コンセンサスアルゴリズムの変更
- 供給量減少による希少価値向上
おそらくどちらも、ぼくらが考えている以上に大きな変化だ。



ハードフォークによってお金も降ってくることだし?
マージ自体はもちろんのこと、マージ完了後も、
処理能力を大幅向上させる“シャーディングの実装”が2023年に控えている
など、しばらくはイーサリアムに期待と注目が集まるだろう。
ぼくもチャンスとおもい、100万円追加投資を実行した。
しかしその直後・・・!!
価格が下落。
8/28 時点で追加投資分は・・・



18万円ほどの含み損!
を抱えている。
(25万円のときに買って、 20.5万円になった)
ここで投資の金言を授けよう。



市場が楽観視しているときは買うな!



市場が悲観しているときに買え!



耳がいてぇーーーー!!
とはいえ、もう一段階市場が悲観的になってきたら、
買い時かもしれない。
あるいは、マージが無事完了すれば、
利益を確定するための売りが入り、
一時的に価格が下落するだろうから、その時か。
いずれにせよ、
ぼくが買ってはいけないときに買ってしまったことは言うまでもない。
しかし・・・
まぁ長い目で見れば、
- 1000万円になるだの
- 2000万円になるだの
という楽観的な予想もある。
2022年は仮想通貨冬の時代なので、
というポジティブシンキングが、精神力維持には有効だ。



悲観的に考えても、今後50万円は超えるだろう・・・
と信じて、 その時を待つとしよう。
イーサリアムを買うなら・・・
- 仮想通貨国内取引量No. 1
- 実質手数料が安い
- アプリが使いやすい
\ 初心者でも大丈夫! /
コメント