この記事のテーマ・結論は以下。
- ビットコインは、仮想通貨普及の広告塔としての役目はもう終えた
- ビットコインには、投機対象としてはまだ魅力があるかもしれないが、実用性にとぼしい
(市場の期待感で価格はまだ上がるかもしれないが、将来性は見えない) - ビットコイン買いません!(ぼくは)
ビットコインの商品寿命は、2021年で終わりを迎えている

何の根拠があって・・・
そうおもうかもしれないが、
昔ながらのある理論に照らし合わせれば、それは明らかだ。
その理論を、
と言う。
どんな理論かザックリ説明すると、
ある商品・サービスに関わる、「象徴的な出来事」を把握することで、
という魔法のような理論だ。
もちろん、100%正確に予測することなど不可能だが、
振り返ってみれば、この理論どおりになっている製品は数知れず。
(だからこそ、この理論が生まれたとも言える)
商品の盛衰に関わる象徴的な出来事は、だいたい
この“等間隔”という性質を利用すれば、寿命予測が可能になる。
ビットコインで言えば、
- ビットコインの登場(2009年)
- 市場最高値更新(約13万円/BTC)、中国市場での取引停止、日本の取引所に登場(2013年〜2014年)
この2つの象徴的な出来事が起こった時期から、だいたいの寿命を予測できる。
やり方は実にカンタンで、
以上だ。
ではさっそく、ビットコインの寿命を予測してみよう。

理論どおり、等間隔で、
- 2017年には市場最高値更新(約500万円/BTC)、億り人量産
- 2021年にはふたたび市場最高値更新(760万円超え/BTC)
と、象徴的な出来事が起きている。
もし、この先も理論どおりに推移するとすれば、
という予測になる。
プロダクトライフサイクル理論は、一発屋と呼ばれる芸人さんにも当てはまる。
有名になってから、1年で人気の絶頂を迎えたとしたら、
その1年後には忘れ去られる。
有名になる ⇔ ピーク ⇔ 忘れられる
この期間がだいたい等間隔になるからだ。
SNSで流行り廃りが早いのは、瞬時に拡散される、
というメリットがモロハのつるぎとなり、
瞬時に興味が失せていく、
というデメリットを引き起こしているからだ。
このように、世のなかの栄枯盛衰は、
だいたいこの理論で説明できてしまう。
人の興味・関心というものは、そういうもの!
ただし例外もあって、下図のように、
衰退するまでのあいだに、あたらしい商品・サービスが生まれ、
更なる成長曲線を描いていくことがある。

芸人さんで言えば、
- 芸風を変えたり、
- テレビ番組の司会をするようになったり
など、あらたな一面をアピールできれば、
その後も生き残っていく、という例が当てはまる。
ビットコインで言えば、2017年にビットコインから派生した、
- ビットコインキャッシュ
- ビットコインゴールド
などがそれに当たる。
しかし残念ながら、結果は期待されたほどではなかった。
ビットコインキャッシュ・ゴールドって?
ちょっと調べただけでも、ビットコインに毛が生えた程度の性能しかないと分かった。

それ以上興味がわかなかったので、以下に簡潔に概要をまとめる。
ビットコインの取引遅延を解消する目的で開発され、
より多くの取引を処理できるように設計された。
毎秒7件→24件
結果として、処理能力は約4倍に拡大し、
たしかに遅延は少なくなったかもしれないが・・・
なんと肝心の送金速度が速くなったわけではない!!
処理待ちが減ったというだけで、
取引承認までの最速時間(約10分)は変わっていない。
- リップル:毎秒1500件(承認まで数秒)
- クレジットカード:毎秒2000件超(承認まで1秒未満?)
に比べたら、競える土台にすらいない。
特定の権力者への富の集中を避けるためにつくられたらしい。
つまり、権力者たちによるビットコインの報酬争奪戦が生んだだけのコインで、
双子で顔も性格も好きな女性のタイプもいっしょだけど、髪型は違うくらいのイメージ。

・・・ふむ。どっちも微妙。
ビットコインほどの価値がつかないのは必然。
事実、執筆現在(2022/4月某日)の価格は・・・
- ビットコインキャッシュ:46000円/BCH
- ビットコインゴールド:4500円/BCG
ゴールドよりキャッシュのほうが、
ユーザーの利便性を良くしようという明確な意図が感じられるから、
10倍の価格差があるって感じか。
・・・というわけで、
- プロダクトライフサイクル的には、衰退期に入っているとみられる
- つぎなる成長曲線を描くためのプロジェクト(ビットコインキャッシュ・ゴールド)はパッとしなかった
以上の2点より、
ビットコインはもうピークを過ぎた(バブル崩壊した)のでは?
とぼくは考える。
まだまだ伸びるという意見もたくさん見かける。
だがその根拠は・・・?
イマイチ説得力はない。
2025年に、1BTC=1億円(今のおよそ20倍)になる!
・・・というよく分からない予想を信じたいだけな気がしてしまう。



え・・・今のうちに100万突っ込んだら・・・2000万?!
と・・・。
言ってる自分が一番信じそうになったのだが、
冷静になり、
ギャンブルでしかないな
と思い直す。
強いて好材料をあげるとすれば、
- 仮想通貨の市場拡大
- ビットコインの半減期
の2つ。
まだまだ、



仮想通貨って何?怪しい!
という人は多いが、
いずれはそういう人たちの意識も変わって、市場に人が増える。
で、けっきょく有名なのはビットコインだから、
参入したらとりあえずビットコインが買われ、価格が上昇するというシナリオ。
もうひとつはビットコインの半減期。
半減期とは?
ビットコインの取引を記録するためには、
暗号キー🔑
的なものをコンピュータの計算で探す必要がある。
そのキーを最初に見つけた人(コンピュータの所有者)に、
ビットコインが報酬として与えられるプログラムとなっている。
この報酬目当てに計算してくれる人がいるからこそ、
ビットコインの取引を記録・管理することができている。
とはいえ、無制限にコインを放出しつづけたなら、
市場にコインがあふれ、誰も欲しがらなくなって価値が下がってしまう。
そのような価値の低下を防ぐため、
ビットコインはあらかじめ発行上限が決められている。
ビットコインの発行上限は、2100万枚!
なおかつ、計算で暗号キーを見つけたことにより得られる報酬が、
約4年ごとに半減するようプログラムされている。
報酬が半減したら、コンピュータで計算する人がいなくなるんじゃないか?!
という不安をよそに、
報酬が半減する頃には、ビットコインの価値も上がっている想定
のため、もらえるビットコインが半減するからと言って、
もらえる価値が半分になるとはかぎらない。
よって、ビジネス的な旨味は残るため、
現状ではシステムが崩壊するほどの混乱は起きていない。
ただし、ビットコインの価格上昇は絶対ではないため、
採算が合わなくなったコンピュータ保有者は、
半減期を期に撤退したりする。
・・・安心してほしい。
報酬をもらえるレベルの計算能力を有したコンピュータ設備を用意するには、
約数億円もの初期投資が必要だ。



ぼくら庶民には関係ない!
ここまでが半減期の説明だが、その“半減期”を境に、
ビットコイン価格が上昇してきている流れアリ。


ビットコイン界隈の人々にとっては、
もはや半減期はオリンピック扱いだ。
前回のビットコインオリンピック(半減期)は2020年5月で、
とみられている。
なので、(商品寿命は終わってるけど)ふたたび過去最高値を更新するとしたら、
おそらく“次回のビットコインオリンピック(2024年)”だ。
- 最後にふたたび金メダルを手にするのか・・・
- それともこのまましぼんでいくのか・・・?!
前者の可能性に賭けるのも、また一興かもしれない。
(ただのギャンブルだが)


もしビットコインを買おうとするなら、買うまえに知っておくべきことがある。
分析の結果、流通している全ビットコインのうち、個人投資家上位1万人が、約3分の1の流通量を占めていることが判明した。
全米経済研究所(NBER)
これが何を意味するのか・・・?
ビットコインにかぎらず、上位保有者が流通量を支配していて、
その状況下で上位保有者たちが結託して売り買いをすれば、
のだ!
つまり、半減期付近に、意図的にビットコインの大口購入をして、



これから価格上昇しそうだ!
とにおわせ、エサにつられたカモたちが投資して、
価格が吊り上がったところで売り抜け、
自分たちだけ多額の利益を得る・・・
ということを、
大口投資者たちが仕掛けてくる可能性がある!!
トレードの世界でよく見られるマネーゲームだ。
大口の売りがたくさん入れば、とうぜん価格は下落する。
サイアクなシナリオは、
- 価格が上がっているときに買ってしまい、
- 大口投資家たちが売り抜けたあとに買い値を割り、
- 損をしてしまう
ことだ。
ビットコインがすでに終わっていると仮定するなら、
2024年のビットコイン市場は、大口投資家にとっては、
ラスト・カモり・チャンス
だろう。
つまり、われわれにとっては、
になるおそれがあるということだ
これから仮想通貨市場で勝負しようという新参者は、
くれぐれも注意されたし。
- 無心でビットコイン買うな!
- とりあえずでビットコイン買うな!
有名人、インフルエンサーがビットコイン買ったことをアピってきても、
それに吊られるな。
下がってきたところで焦って売ってしまうくらいの、
ギャンブル的な価値しかビットコインに見出せないのなら・・・
ビットコインを、
のなら・・・
さいしょから買わないほうがいい!



・・・とはいえそのギャンブル的な要素が魅力なんだけどね。
個人的にはビットコインはオススメしない!



とか言いながら買おうとしてたんだけどね。
買うならせめて、この記事で言ってることすべてに反論できるくらい、
ビットコインや仮想通貨について勉強してからにしよう。
じゃなきゃそれこそギャンブルだ。
という、プロダクトライフサイクル理論に焦点を当てて、
ビットコインオワタ説を解説してきた。
だがそれだけでなく、ビットコインには問題が山積みだ。
以下にビットコインの問題点をまとめたので、確認されたし。
ビットコインが抱える4つの問題点


- 不正の懸念がある
- 取引承認が遅すぎる
- 価格変動が大きすぎる
- 時価総額と実際に投入された金額のギャップがエグい
❶不正の懸念がある
こうすれば不正は起こらないよね?
というアイデアを実現し、はじめて日の目を見た仮想通貨がビットコイン。
だが実は、100%不正を防止できるわけではない。
それが、
という問題。
これを説明するために、ブロックチェーン技術についてザックリ説明しよう。
- 世界中にある1万台超のコンピュータで、
- おなじ取引記録を保存している
のがブロックチェーン技術(分散型台帳技術)だ。
ザックリすぎるが気にするな。
おなじ取引記録を、1万台超のコンピュータで保存してるわけだから、
そしてコンピュータ保有者のうち、
過半数の51%が結託して不正をおこなおうと考えなければ、
不正な記録を正しいものと認識させることはできない。



51%が結託する・・・?



さすがにないっしょ?
という結論のもと、ビットコインは運用が開始された。
しかしいざ始まってみると、
- 中国の一部の権力者だけで全世界の20〜30%のコンピュータ(計算能力)を支配していたり
- そんな権力者たちが結託すれば、軽く51%を超えてくる
など、



さすがにないっしょ?
とはお世辞にも言えないのが実状だ。
・・・もうお分かりのように、
51%以上が結託すれば不正がまかりとおってしまうために、
と言われている。
とはいえ、さすがにビットコインほどの時価総額ともなると、
ため、今まで一度も不正は起きていないそうだ。
先述した“半減期”によって報酬が減ったのに、
ビットコインの価格がおもったほど上がらないとなれば、
利益が得られなくなった権力者が不正をしかけてこないともかぎらない。
それでも、懸念のままで済んでいるビットコインはまだいいが、
- 2018年にビットコインゴールドで1回
- 2019年から2020年にかけてイーサリアムクラシックというコインで3回
実際に、“51%攻撃”による被害がおきている。
いずれも時価総額が低いコインだったため、
マジメに競争しなくても、低コストで攻撃を仕掛けることができてしまった。
というように、「時価総額が低ければ・・・」という条件付きではあるが、
51%攻撃は絵に描いた餅ではない!
ことが証明され、懸念は現実のものとなった。
ビットコインがこのような懸念を抱えた背景を理解するために、
ビットコイン取引の承認方法
を知っておこう。
ビットコインでは、
という取引承認方法を採用している。
これがどういうものかというと・・・
日本語訳の「計算力による証明」という言葉が示すように、
取引を記録するための計算を、
「よーいドン!」で世界中のコンピュータが一斉に開始する。
そして、イチバン早く計算を終えたコンピュータの保有者に、
報酬を与えるというものだ。
この計算はマイニング(採掘)と呼ばれている。
マイニングと呼ばれる理由や、マイニングの仕組みについての説明は長くなるので割愛する。
詳細を知りたい方は、以下記事を確認されたし。


この、
という仕組みがあったからこそ、
- 世界中で計算に参加する人があらわれ、
- 世界中のコンピュータでおなじ取引記録を保存しておくという仕組み(=ブロックチェーン)を実現できた
のだが・・・
さきほども言ったように、
51%の計算能力を支配する者があらわれれば、その者は不正し放題
というリスクをはらんでいる承認方法だ。
また、コンピュータ保有者たちが、
報酬をもらうために世界中のコンピュータを一斉に稼働させるので、
消費電力もハンパない!
ビットコインの取引を記録するために年間に消費される電力は、
ワシントン全体の年間消費電力とならぶとされる。
あのGoogleでさえ、この7分の1程度の年間消費電力!
環境問題に敏感なEUでは、
- 計算にかかる電力消費のムダ
- 環境への悪影響の懸念
から、
PoW方式を「環境的に持続不可能」とし、
PoW方式の暗号通貨を禁止しようとする動き
もある。
(2022年3月では却下されたようだが、2025年〜実施を目論んでいるもよう)
環境問題は建前で、なんらかの政治的背景はありそうだが、
素直に受け止めれば、
という理屈だ。
そんなこんなでビットコインの誕生以後、
PoW方式は長年問題視されてきた。
そこで、PoWの問題(不正・電力消費)を解決する方法として登場したのが、
という取引承認方法だが・・・
長くなるので割愛。
知りたい方は、以下記事を確認されたし。


仮想通貨はスマホのアプリなどとおなじく、仕様がアップデート可能。
時価総額2位のイーサリアムという仮想通貨も現状PoW方式だが、
2022年中にはPoSにアップデートするそうだ。
ビットコインもアップデートでPoSにすればいい
とおもうかもしれないが・・・
- 計算者たちの利権争い
- 開発者たちとの意見の対立
などで、仕様変更が容易にはできない。
計算する人の利益が減る変更をすれば、計算事業から撤退されてしまい、
取引がさらに遅延したり、サイアクの場合、
からだ。
ちなみに、そのような対立のすえ、本流から枝分かれし、
なかば強行的に仕様変更を実施することもある。
それが、
と呼ばれるコイン仕様の分裂である。
仕様が分裂すると、あたらしい仕様のコインをタダでもらえたりする。
なので、良い意味で捉えている人が多い気がするが、
利権争いの結果誕生したにすぎないかもしれず、必ずしも前向きではない。
もちろん、合意のうえの前向きな仕様分裂もある
❷取引承認が遅すぎる
誕生以来、取引量が増加しつづけているビットコイン。
そのビットコインを取引したいユーザーを悩ませている問題は、
問題だ。
ぼくたちが日ごろ利用しているクレジットカードの場合、
1秒間に2000件超もの取引を処理できる。
いっぽう、当のビットコイン・・・
そしてあくまでこれは最大であり、通常は3〜4件程度とのこと。
そりゃ遅いわけだ。
ビットコインは、
となっている。
ちなみに、取引記録の塊(ブロック)が一直線に鎖のようにつながっていくことから、
ブロックチェーンという名がついた。
10分間で処理できる取引件数は最大で、
7件×600(秒)で、4200件となる。
このように理論上の最大は4200件だが、実際には2000件程度らしい。
取引が集中し、その2000件を超えた分の取引は、
つぎのブロック(つぎの10分)へ持ち越し
になってしまう。
だから、20分、30分と処置待ちの時間が発生する。
言わずもがな、ビットコインの取引量は全仮想通貨中でNo. 1なので、
処理待ちが多く発生する。
たしかにぼくも、過去に興味本位で少しビットコインを買って取引したときも、
処理されるまでに1日くらいかかったと記憶している。
別に、頻繁に取引しないなら1日くらい・・・
ともおもってしまうが、
コンビニで気軽に仮想通貨で決済
という未来を見据えたときに、
処置待ちで1日かかるとなっては笑えない。



コンビニに丸1日拘束されてしまうことになる!
食料もトイレもあるから、まぁ、生命的危機はないが・・・
というのはつまらない冗談だが、
現状、ビットコイン決済がつかえるお店では、
後追い承認で良しとしているのだろう。
(支払いに問題があれば、連絡が来るとか?)
ただ、指定の取引所の口座開設が必要だったり、利便性は良いとは言えない。
取引承認が遅いのに起因して、取引を早く承認してもらおうとすれば、
多額の手数料を支払わなければならない
という手数料の問題も抱えている。
日本円で、500〜5000円程度の手数料也。



高っ!
コンピュータで取引記録を計算する人に、チップを支払う慣習になっているので、
チップを多く払った人の処理が優遇されるからだ。
チップをケチると、数日処理されない
ということも起こり得る。
ビットコインが長年抱える、この“取引承認遅い問題”に対して、
- ビットコインキャッシュという処理件数を増やしたあらたなコインが生まれたり
- 「ライトニングネットワーク」という送金を早く、手数料を安くする技術が開発されたり
(手数料安くなる=計算者の報酬が減るため、なかなか普及していない)
など、取引量No. 1を誇る仮想通貨なだけあって、
話題には事欠かない。
しかし、誕生から13年経っても、いまだ根本的な問題解決には至っていない。
こんな仕組みはどや!
という仮想通貨のプロトタイプとして、試験的に世に放たれたのがビットコイン。
その試みは成功し、
を大衆に見せたことで、当初の目的は果たした。
・・・だが所詮はプロトタイプ。
- 完璧でもなければ、
- 高性能でもない
性能、仕組み的にも優秀な後発コインが複数出てきているのに、
いまだプロトタイプが過大評価されているのには違和感がある。
というか評価されているのは、性能や仕組み、使い勝手ではなく、
儲けるための商品として
・・・だ。
いずれ実用性のあるコインがどれかが明らかになったとき、
ビットコインは時価総額1位の座を明け渡すことになろう。
❸価格変動が大きすぎる
これはビットコインだけにかぎらず仮想通貨全体に言えることだが、
たった1日で、価格が30%変動することもめずらしくない。
だからこそ、投資対象としては魅力的なのだが、
価格安定性に欠けるため、通貨としての利用には向かない。
それもそのはず。
- 法定通貨全体の時価総額およそ1京円(10000兆円)
なのに対し、仮想通貨全体の時価総額は、2021年末時点で、
- その約30分の1程度(約340兆円)
しかない。
これでは、大口投資家たちの売買によって、
容易に価格変動が起きてしまう。
そのため、市場価格は常に不安定な状態となっている。
ビットコイン決済ができるお店としては、
国内ではビックカメラが有名だが、
- 上限10万円分まで
と、使える額も限られている。
(そりゃお店からしたら、売上げがビットコインの時価総額に影響されたら困るだろう。
取引承認も遅いし・・・)
今後、さらに仮想通貨市場が拡大し、
価格が安定してくれば、なんらかの仮想通貨が、
法定通貨に置き換わる日も来るかもしれない。
そのとき、ビットコインは選ばれるか?
ビットコインで高額決済ができるようになる未来が来るか?
資産(家、車)を売却するとき、
あなたは、ビットコインでの支払いを受け入れられるか?
ビットコインを法定通貨にしたエルサルバドルを例にあげ、
今後そういう国が増えるかもね!
と、よく言われたりする。
まぁたしかにそういう国はほかにも出てくるかもしれないが、
- 法定通貨の為替レートが安定してる
- 銀行口座が誰でもつくれる
先進国での需要は、現状ほぼない。(日本を見れば明らか)
市場へ決定的なインパクトを与えるのは、先進国での需要だろう。
エルサルバドルでの出来事は、
- 銀行口座を持てないアンバンクドと呼ばれる人の割合が多かったり、
- 「アメリカにいいようにされたくない!」との政治的背景も絡んでのこと
らしいから、少し毛色が違う。
現状でビットコインが法定通貨たり得ないことは、
たとえば、
- 経営者が従業員に給料を支払う場面
を考えてみれば容易に分かる。
ある社員の給料を法定通貨で30万としよう。



15万で済んだぜイェーイ!
という月もあれば、



100万も払わなきゃいけないの?
という月もあり得るということになる。
・・・いやはや。
ビットコイン保有者にとってはうれしいニュースだったのかもしれないが、
エルサルバドルの会社経営者の悲鳴が聞こえたのはぼくだけだろうか。
というか、ビットコインは値動きが魅力なのに、
それを取っ払ったら何が残るのか?
とみんなが思い始めたとき、
市場で生き残れるだけの付加価値はあるのだろうか?
❹時価総額と実際に投入された金額のギャップがエグい
ビットコインの発行枚数は、2022年4月時点で、
そして1BTC(1ビットコイン)あたりの価格は、
時価総額は・・・



すげー伸びてる!



アゴがね
・・・じゃなくて、ここで冷静になって考えてみてほしい。
アゴ 時価総額が伸びるのはよろこばしいことだが、
気になるのは、いまビットコインを持っている人たちが、
平均いくらで買ったのか?
だ。
仮に平均50万円とすると、4.75兆円。
実際にはもっと低額で買って、ずっと持っている人が圧倒的に多いと予想されるので、高めの見積もり
時価総額95兆円に対し、実際に市場に投入されたお金は・・・
10分の1(約5兆円)程度・・・!!
一見すると、1BTCあたり500万円の価値があるように見えてしまうが、
全員が一斉に法定通貨に換金しようとしたら・・・
なんと10分の1しかお金が出てこない・・・!!
つまり1BTCあたり、50万円ぽっち。
やさしめに見積もってコレなので、
- 実態はさらにその半分(25万円)とか・・・
- あるいはもっと・・・
かもしれない。
とはいえ、時価総額と投入されたお金にギャップがあることは普通のこと。
コインの価値が高まれば、必然的にそうなる。
これはほかの仮想通貨にも言えることだ。
だが問題は、ここまで述べてきた事実から明らかなように、
というところ。
将来的に需要が見込めなければ、価格を維持しようがない。
みんな、いつかは売って、儲けるために持っている。
それが悪いというわけではないが、そのためだけに持っている。
ビットコインで決済したいから、ビットコインを持ってるわけじゃない。
ビットコインの機能に魅力を感じてるわけじゃない。
ビットコインの値動きが魅力で持っている。



「価格が上がりそう」だから持ってるだけ!
そこがこわい。
ここでもう一度引用しよう。
分析の結果、流通している全ビットコインのうち、個人投資家上位1万人が、約3分の1の流通量を占めていることが判明した。
全米経済研究所(NBER)
つまり、
- 安く買って、
- 高く売る機会を伺っている人ばかり
なのだ。
ビットコイン市場に、「もう上がらない」という空気が流れれば、
が開幕する。
そのレースが開幕する前には、上位保有者たちは、
保有するビットコインはすべて売り抜け済みだろう。
と気づくのは、上位保有者たちが抜けたあとなのだ・・・
ビットコインオワタ・・・今こそ本質を見極めよう!


- 製品寿命としては終わりを迎えている
- 性能は周回遅れで、将来的な実需が見込めない
- 値動きにしか魅力がない
ビットコインは、みんなの期待感でまだ価格が上昇する可能性はあるものの、
将来的に価値があるか?
と考えたときに、あまり良い未来は見えない。
“みんなの期待感だけ”で、価格が吊り上がってる感がイナメナイ。
その“みんなの期待感”が薄れたとき、ビットコインがたどる未来は・・・?
投資の神様、ウォーレン・バフェットいわく、
「ビットコインは良い終わり方をしないだろう・・・」
「ビットコインはただのギャンブルだ!」
ウォーレン・バフェットが言ったとか言わないとか



ほぼほぼ同意。
(ほかのコインにも言えるけど・・・)
バフェットが言ったからというわけではないが、
まったくそのとおりだとおもいます、神よ。



とか言いながら、100万円分買おうとしてました、神よ。
ビットコインは世界初の仮想通貨というだけで、
いまだ基軸通貨のような扱いをされている。
実際そういう側面もあるし、仮想通貨市場をけん引してきた功績はあるが、
- ラスト・カモられ・イヤー(2024)
を逆手に取り、今(2022)のうちにビットコインを仕込んで、
価格が上がってきたところで売り抜けるのか。
売り抜けられ、買値を割った後も、
上がると信じて持ちつづけ(逃げ遅れ)、
逃亡ゲームの敗者となるのか・・・?!
- ビットコインがまだ50万円台だった頃に、1000万とか投資して、今は億り人
⇒ラッキーメン - 「ビットコイン500万円→1億になる!」と聞いて投資し、塩漬け予定
⇒ラスト・カモられ人
まぁ結果は神のみぞ知るだし、どうするかはあなた次第だが、
ぼくは、



買わない!
という選択をすることにした。
なぜなら、仮想通貨を単なる投機(ギャンブル)目的の商品と考えるのはやめたからだ。
もちろん、現状では仮想通貨全体が投機である感は否定できないが、
だとしても、ビットコインはほかのコインより、
そんな投機的な面ばかりに注目せず、本質を見よう。
以上のように、この記事を書いた当初は、
ビットコインに否定的な考え
がつよかったが、仮想通貨の世界にどっぷり浸かるにつれ、
少し考え方が変わってきた。
ビットコインに決済機能を期待するからいけなかった。
ビットコインの最大の価値は、
価値保存機能にアリ!
ビットコインの価格上限も予想してみたので、
ビットコインの購入を考えている人は、
以下記事も読んで損はないはずだ。



ホイジャーマタ!
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